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稲葉コーチ デ杯 日本 vs ドイツ戦で見た「Iフォーメーション」について

こんにちは、緑ヶ丘テニスガーデンの稲葉です。

先日有明テニスコロシアムで行われた男子国別対抗戦「デビスカップ」対ドイツ戦の応援に行ってきました。
2日目の第3戦目、綿貫/柚木組のダブルスの試合を観戦しました。

綿貫陽介(SBC メディカルグループ:シングルス147位/ダブルス866位T)
柚木武(イカイ:シングルス–位/ダブルス114位)

相手は、先日終了したUSオープンでは第4シードだったクラウィーツ/プッツ組で、かなり強い対戦相手でした。
ケビン・クラウィーツ(ダブルス8位)/ティム・プッツ(ダブルス10位)

ダブルスは見ていてとても面白い。
どんなフォーメーションを取っていて、どの場面で何の戦術を使うかなど、とても興味深い。
また、世界でトップレベルのダブルスを観れるのは貴重なものでした。

興味深かったのは、「Iフォーメーション」について。
高速化する現代テニスにおいて、今では当たり前の戦術として用いられる「Iフォーメーション」ですが、ジュニアも一般も積極的に取り入れております。

驚いたのは、サーバー側の前衛のポジションの立ち位置です。
かなり前方に位置を取っており、ポーチボレーのプレッシャーがかなり厚いことです。

ダブルスと言えば「センターセオリー」が常識ですが、「Iフォーメーション」では前衛が中央付近に構えるので、センターへのリターンは前衛のポーチの餌食になってしまいます。

高速なリターンが飛んできても、そのポーチボレーは、コンパクトな面合わせで、見事なアングルボレーで決めてしまいます。
レシーバー側はツーバックなので、ネット付近には大きなオープンエリアがあるので、アングルボレーが有効となります。

一方、レシーバーとしては、ポーチボレーのアタックを回避するために、ツーバックを敷くことが多いが、サーブ側の「Iフォーメーション」に対し、レシーバー側はどのような陣形を取るかなど、それぞれのペアの個性がよく現れます。

クロスのレシーブがIフォーメーションの餌食になってしまうとなると、やはりストレートへのレシーブ力が必要となるのがわかります。
かなりストレート側のオープンエリアがあるので、前衛はプレッシャーとならないのか、それだけサーブが速いということですね。

ドイツペアは、かなり大事な場面で、しっかりとストレートへのリターンが入っていたのが凄かったです。
しかし、強烈なクロスへのサービスに対し、角度を変えてストレートへコントロールするのは至難の業、やはりIフォーメーションは強いです。

もう一つは、Iフォーメーションの攻略法の一つとして、ロブを使ったレシーブが注目されているという点です。
クロスにレシーブすると前衛のポーチに捕まり、高速サーブをストレートにリターンするのが難しければ、ロブでリターンすることが有効な対策の一つとなります。

ロブのテクニックはやはり大事ですね。
ただ打ち上げるロブではなく、ストレートにしっかりと攻めにいくロブの練習は大切だということがわかりました。

一方、Iフォーメーション側は、ロブリターンに対し、前衛のスマッシュもあるが、注目したいのは後衛がドライブボレーを打ちにいく準備をしていることです。

そして、前衛のスマッシュに捕まっても、リターン側はツーバックを敷いているので、スマッシュを返球できるポジションを取っています。

Iフォーメーションについて、いろんな駆け引きが盛り込まれているのだなと、改めて勉強になりました。
並行陣、雁行陣だけでなく、さまざまなフォーメーションを取れるのがダブルスの醍醐味であり、個性に合わせた戦術的なプレーが見ていてとても興味深かったです。
中山社長と一緒に観戦をしていたのですが、テニス談義がとても面白く、楽しく観戦することができました!

レッスンで、いつも低目の展開ばかりで、立体的な展開練習が少ないなど、なかなか練習が不足しているものが多いと反省…。
プレーヤーの個性を活かした最適なパターンを提案できるようにしなければならないと、とても勉強になったデビスカップの観戦でした!

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