こんにちは、コーチの野中です。

テニスを始めてわずか3ヶ月で草大会に複数エントリーし、週4日以上の練習に励む男性が、私のクラスに所属しています。
彼は一般の方ですが、以前は総合格闘技を習っていた経験があり、がっしりとした体格と合理的な思考を併せ持つ人物です。

「短期間で上達するには、この時期にどれだけ集中してプレーできるかが重要だと考えました！」
そう語る彼は、まるでプロ選手のような覚悟で日々の練習に取り組んでいます。

初めて彼のプレーを見たとき、正直なところ、テニスが上手いとは言えませんでした。
フォームは手打ちで、ラケット面も不安定。身体の力を活かした打ち方ではなく、「これで試合に出るのか…すごいメンタルだな」と、その挑戦心に驚いたのを覚えています。

しかし、彼の言葉には一貫した理論があり、1球1球に集中する姿勢は、まさに「無二の一球」を打つという気迫に満ちていました。
その姿勢は、私自身にも強い刺激を与えてくれています。

あれから半年。
彼のフォームは体幹を意識したものへと変化し、当てにいっていたサーブも、しっかりとスイングすることでボールを回転で制御できるようになりました。
試合でも勝率が約半分にまで向上し、周囲の生徒たちにも良い影響を与えています。

私自身も、彼から多くのエネルギーをもらっています。
こうした挑戦者のサポートができることに、心から感謝しています。
そして私にとっての明日の活力となり、皆さんのテニス上達に少しでも貢献できればと願っています。