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プロ選手が気を付けるフォアハンドストロークの大事なところ

こんにちは。緑ヶ丘テニスガーデンのT.I.です。
数々の実績を出している笹井正樹プロのフォアハンドストロークについてお話を伺いました。

笹井プロは想像を絶する訓練の中からご自身のテニスを作り上げられたことと思います。
そのフォームや戦術、テニスの考え方は非常に興味深いものです。大いに参考になりますので、ここに紹介します。

最も大事なのは「打点」!

T.I.:笹井プロのフォームはとても綺麗ですね。まさに手本となるフォームですが、今回はフォアハンドストロークについて聞きたいと思います。
グリップはどのように握ってますか?また、プレースタイルを聞かせください。

笹井プロ:グリップはセミウエスタンです。そんなに厚く握ってなく、フラットドライブで打っていくことが得意です。
ポジションを下げないように、ライジングで合わせ、相手の打球を利用するカウンターパンチャーだと思います。

T.I.:プロ選手のボールの威力は凄まじいですが、笹井プロはいつもどれぐらいの力の入れ具合で打っていますか?

笹井プロ:試合本番になると、やはり普段よりも力が入ってしまうものです。そのために、普段の練習時は力まないように40%~50%ぐらいを目安に、繰り返しヒッティングを行っています。
もちろんラケットワークだけで考えず、ほとんどが下半身を使うようにしてます。下半身を95%ぐらい使うつもりで、お尻の筋力と母指球に乗せたパワーを使うようにしてます。

T.I.:すごいですね!私の場合、どうしてもラケットを動かす上半身ばかり力が入ってしまいますが、手と足がバラついているのか、すごく手・腕に力が入っているのがわかります…。

笹井プロ:下半身から上半身と順番に力を入れていくことによって、下半身のパワーを十分に活かして、上半身に余計な力みが入らないようにすることが大事だと思います。

T.I.:なるほどですね!笹井プロはフォアハンドストロークで一番大事にしていることは何でしょうか?

笹井プロ:フォアハンドストロークで最も大事にしていることは常に「打点」です。
その「打点」をいかに適切なインパクトポイントで、正確なタイミングで入れるように、フォームを作り続けていきました。
理想は「踏み込んだ左足よりも前」、そして意識していることことは「肘を伸ばしたところ」です。

改良を加え続けたテイクバック

T.I.:笹井プロは過去にどのような改良を加えたことがありますか?

笹井プロ:大学に入ってからは、理想とする打点で打ち続けていくためには「テイクバック」の大きさを改良する必要がありました。
それまでは主にクレーコートで練習をしていたこともあり、フォームが大きかったのですが、大学からはハードコートに変わり、球足が速く、また相手の打球も速かったことから、ミスはしないけど、コントロールすることが難しくなることが増えました。

正確な打点で打ち続けるためには、テイクバックを大きさを小さくなるように改良しました。
フォームを小さくする分、やはりその分は身体をしっかりと使うことと、相手のパワーを使うようにしました。

また、プロの試合では外人選手とやることも多々ありました。大学の試合とはまた異なり、打球スピードによってテイクバックを変えて調整できるようにしていました。

理想とするフォアハンドに向けて取り組んだこと

T.I.:改良するためには、どのようなことを取り組みましたか?

笹井プロ:大学の練習は週に5日ありましたが、オフの日は高校に帰って練習をしていました。
手出しとラケット出しの球出し練習をひたすら行い、フォームが戻らないように反復練習を繰り返しました。

改良するには、かなりの数を打たないと、すぐに元に戻ってしまいます。根気も必要です。5時間半~6時間の練習を行ってました。

特徴を真似る

T.I.:相当な努力をされたのではないかと想像しますが、理想のフォームを得るための工夫は他に何をしましたか?

笹井プロ:一番大事なことは、理想とするフォームがあれば、それをしっかりと「見る」→「やってみる」→「繰り返す」ことです。

「真似る」ことは非常に大切で、まずはイメージが頭の中に無ければ、理想のフォームに向けての特訓が意味を成しません。
また、手の意識を考え始めると止まらなくなるので、腕の形の意識が極力無くなるまで、反復練習をひたすら繰り返しました。

どんなミスでも、これだけは嫌だ!

T.I.:笹井プロのストロークのフォーム、そしてラリーの迫力や安定感はずっと見入ってしまいます。ストイックな練習の中に、どんなミスが一番嫌で、気をつけている点などありますか?

笹井プロ:自分自身が一番嫌なミスは「フレームショット」です。ミスはミスでも、フレームショットだけは一番したくないです。
フレームショットになるということは、一番大事だと思っているインパクトポイント(打点)がズレている証拠です。
フレームショットにならないように気をつけなければならないのは、足をしっかりと動かして、手打ちにならないようにすることです。

2024年全日本選手権 シングルス35歳以上ベテランの部への出場に向けて

T.I.:来年の全日本選手権 ベテランの部(35歳以上)に目標を置いて動いていますが、現在はどのようなことを取り組んでいますか?

笹井プロ:今は戦うための身体作りに向けて緑ヶ丘テニスガーデンの三好トレーナーと一緒にトレーニングをコツコツとやっております。

T.I.:ぜひ頑張ってほしいと思います。応援しておりますね!本日はありがとうございました。

笹井プロのテクニックについて、ゲームに対する考え方、トレーニング、怪我、またテニスギアなどについても、今後話を聞きたいと思います。
また、今後の全日本選手権に向けての活動の進捗状況も紹介します。

笹井 正樹(ささい まさき)プロ

戦績
・全日本選手権 ベスト4(2回)
・インカレ ベスト4
・インカレインドア 準優勝
・関東オープン 優勝

500円
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