こんにちは、緑ヶ丘テニスガーデンの稲葉です。
テニスエルボーで痛みを抱えている方、本当に辛いですよね…。
私自身も定期的に肘を痛めることがあるので、その辛さはとてもよくわかります。
痛みがある間は、回復のために地道なケアを根気強く続けなければなりません。
ですが、「テニスはしたいのに、プレー中が辛い…」というのが大きな悩みですよね。
そんな方たちに向けて、私たちテニスコーチは技術的な改善方法を提案し、フィットネストレーナーは「テニスリカバリー」プログラムで身体のメンテナンスを行い、テニスサポートセンターのスタッフの皆さんはギア面からサポートしてくれています。
そこで以前から、痛そうに我慢しながらプレーしているお客様がいて、私なりに何かできないかと…。
「肘が痛くても、少しでも楽にテニスができる“魔法のようなラケット”が作れないだろうか?」
と考えていました。
その第一歩として、スクールでその場でお貸しできる“テニスエルボー向けカスタムラケット”を用意してみることを試みました。
とはいえ、テニスはレベル・年齢・性別だけでなく、ラケットの好みや重量、ストリングの種類など、人によって条件が大きく異なります。
そのため、すべてに対応するのはなかなか難しいところです。
そこで、まずは「肘痛専用カスタムラケット第一弾」がこちら!!

まず、選択したラケットは、テクニファイバーの「TF-X1」です。
このラケットには「X-DAMP(エックス・ダンプ)」という機能が搭載されており、グリップ部分で手首や肘に負担となる有害な低周波振動を約36%軽減し、非常に快適な打球感を実現しています。

この「X-DAMP」という機能が本当にすごいんです!
インパクト時の振動には「高周波振動」と「低周波振動」の2種類があるそうです。
高周波振動は、マルチフィラメントストリングや振動止めである程度軽減できます。
しかし、「低周波振動」は通常の振動止めではカットできず、腕や肘へ直接伝わってしまう振動です。
そして、この低周波振動こそが、テニスエルボーの辛い痛みの原因のひとつとも言われています。
TF-X1は、その低周波振動を最大36%カットし、快適性を追求したラケットなのです。
次に重要になるのが、ストリング選びです。
今回は、高周波振動を抑えやすいマルチフィラメントのストリングを使用しました。

そして振動止め。
なるべく広い面積の振動を軽減できるよう、細くて長いタイプを装着しています。
ストリング自体の振動を抑える狙いです。

さらに、フレームやシャフト部分の振動を軽減するために、「バイブカット」というアイテムも装着。

最後に、テニスエルボーによって握力が低下している方でも少し握りやすくなるよう、Kimonyのデコボコ形状グリップを巻いてみました。
凸凹のクッションも、振動を抑えてくれる役割になります。
少しでも握力低減と肘への負担軽減の助けになればと思っています。

見た目はそこまで派手な改造には見えませんが、実はさまざまな工夫を詰め込んでいます。
早速、肘を痛めているお客様に試していただいたところ、
「かなり楽になった!」
という声をいただくことができました。
そして最後に、
「こういった“肘痛向けセッティングラケット”をスクールで用意するサービスがあったら面白いですよね」
という話をしたところ、テニスサポートセンター三鷹店の鈴木店長が、とても興味深く話に乗ってくださいました。
鈴木店長は、グランドスラム大会でもストリンガーを務めるなど、実績・技術ともに抜群のストリンガーです。
後日、鈴木店長より連絡があり、
「特殊な張り方で、振動がほとんど来ないように作ってみました!」
と、試作品のラケットを持ってきてくださいました。
そのラケットがこちら↓

実際に打ってみると、本当に振動が少ない!
これは本当にビックリです!
テニスエルボーのお客様にも試していただいたところ、
「先ほどのTF-X1よりもさらに楽です!」
という驚きの声までいただきました。
まだテスト段階の特殊ストリンギングとのことで、現時点では商品化されたものではありません。
ですが、ここまでギアによって不快な振動を軽減できるというのは、本当に可能性を感じます。
肘の痛みに悩まれている方は、ぜひ参考にしてみてください!
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