こんにちは、緑ヶ丘テニスガーデンの稲葉です。
今回は、レッスンの中で行っている「球出し練習」について触れてみたいと思います。
多くのレッスンでは序盤に球出し練習を行いますが、中には「正直あまり好きではない」という方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、この球出し練習には、テニス上達に欠かせない大切な役割があります。
ラリー練習では、どうしても「ボールを返すこと」が優先になりがちです。
一方、球出し練習では「正しく打つこと」を最優先にできる点が大きな特徴です。

そのため、ラリーに入る前に「自分のフォーム」「タイミング」「正しい打点のチェック」などを落ち着いて確認することができ、ミスの原因を明確にしやすいというメリットがあります。
ラリー中に無意識で出ているクセは、実は球出し練習でも必ず表れます。
例えば「準備が遅れている」「打点が近すぎる、または遠すぎる」といった点は、球出し練習だからこそ気づきやすく、改善を図るための良い材料になります。
練習の目的が明確になると、試合で必要となる「再現性」を高めることができます。これは、自信を持ってプレーするためにも非常に重要な要素です。
レッスンではコーチがテーマを設けたり、修正点の見極め・改善、球質やテンポを調整する役割を担っていますが、受講される皆さん自身も「今日は何を意識するのか」というテーマを持つことで、より効果的な練習になります。

これまで仕事で関わらせていただいたプロ選手の多くが、球出し練習の効果を強く実感していると話していました。
また、球を出す側であるコーチの球出しスキルも非常に重要です。
良い球出しがあることで、打つ側が成功体験を積みやすくなり、練習の質も大きく向上します。
球出し練習が有意義なものになれば、その後のラリー練習やゲーム練習にも確実に活かされます。
球出し練習にどのように向き合うかが、上達への近道と言えるでしょう。
球出し練習は一見地味に感じるかもしれませんが、テニス上達の土台を作る、最も重要な練習の一つです。
ラリーや試合練習の質を高めるためにも、球出し練習を「意味のある時間」として取り入れることが、確実なレベルアップにつながります!
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