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旭コーチ「過去の試合を振り返って 〜 あとにも先にも一度だけ・・・」

みなさん、こんにちは! 緑ヶ丘テニスガーデンの旭です。
今回も試合の話になりますが、これが最後です。

私は試合中に感情の起伏があまり表に出ないタイプです。 負けて泣いたり、勝って雄たけびを上げたり…
そんな経験は一度もありません。 裏を返せば、そこまで自分を追い込むような練習をしてこなかったからかもしれません。
そんな私が、感情に突き動かされて“ある行動”をしてしまった試合があります。 これもベテランJOPのダブルス。
場所は名古屋でした。確か1回戦で、全日本ベテラン選手権で上位成績を残している強豪ペアと対戦することになりました。

■ タイブレークに突入した緊迫の展開
試合は一進一退。 どのポイントも気を抜けない、プレッシャーのかかる展開が続きました。
唯一メンタル面で救いだったのは、格上相手ゆえに「負けられない」というプレッシャーがなかったこと。 
チャレンジャーとして挑める強みですね。
しかしタイブレークに入ると状況が一変します。 「勝てるかもしれない」「勝ちたい!」という気持ちが芽生えた瞬間、 
その思いが1球1球のショットに重くのしかかってきました。
こうした状況をあまり経験していなかった私は、極度の緊張で頭がパニック状態。 その感覚は今でも鮮明に覚えています。

■ 感情があふれた“あの1球”
タイブレークも互いにリードしたり、追いつかれたりの攻防。 そんな中、「ここを取れれば一歩抜け出せる」という
大事なポイントが訪れました。私の前に浅く弱いボールが飛んできて、絶好のショートクロスのチャンス。 
得意なショットだったので迷わず振り抜きました。その瞬間です。 普段は絶対に大きな声を出しながら打つことなどないのに
その一球だけは思わず 「うぉおおお〜〜っ!」 と叫びながら打ってしまいました。
結果はエース。 とんでもない角度で決まり、自分でも驚くほどのショットでした。 
その場面は今でもスローモーションで覚えています。

■ そして、人生で一度だけの“喜び方”
その後、マッチポイントで相手がボレーミス。ゲームセット。
と、ここでまたしても自分でも信じられない行動をしてしまいました。 
なんと、自然にペアと抱き合って喜んでいたのです。 たぶんジャンプまでしていました。
勝って抱き合って喜ぶ──そんな表現をしたのは後にも先にもこの試合だけです。 
それほど「勝てて良かった」と心から思える相手だったのでしょう。

■ これ以上の感情を爆発させる試合に出会うために
この試合を超えるような、感情があふれる瞬間にまた出会えることを願って
これからも試合に挑んでいきたいと思います。

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